【永久保存版】用語からお酌の仕方まで!秘書が押さえておきたいお酒のキホン

秘書のみなさん、こんにちは!Emilyです。

取引先の接待や社内での会食、パーティーへの同行など、何かと酒席が多い秘書のお仕事。
私はお酒が得意でないので、新人秘書の頃は「ストレートって何?」「ショットとシングルって違うの?」「酒器はどうやって選べばいい?!」など分からないことだらけで苦労しました。

お酒に詳しい先輩に聞いてみても、産地がどうとか、香りを活かす温度や器がどうとか、何だかたいそうな話になってしまい余計に苦手意識が……。
まずは基本を分かりやすく教えてくれる教科書のようなものがあったらな、とよく考えていたものです。

そこで今回は、「今さら聞けないお酒の基本」をできるだけシンプルにまとめてみました!
当時の私のように、酒席での対応に自信がもてない秘書さんがいらしたら、まずはこちらの内容から覚えてみてはいかがでしょうか。

よく耳にする「お酒の飲み方」の基本はこちら!

お店であれば注文するだけですが、社内や上司の自宅で行われる会食などでは秘書である私がお酒を作ることもあります。
よく頼まれるのは以下のような飲み方です。

  • 【ストレート】
    グラスにお酒の原液だけを注ぐ飲み方
  • 【ロック(オン・ザ・ロック)】
    氷を入れたグラスにお酒の原液を注ぐ飲み方
  • 【水割り】
    お酒を飲料水で割る飲み方
  • 【お湯割り】
    お酒をお湯で割る飲み方
  • 【ソーダ割り】
    お酒を炭酸水で割る飲み方

お酒の種類ごとに割る順番や比率も様々ですので、詳細は後ほどご紹介しますね。

「お酒の分量を示す用語」の基本はこちら!

上司やお客様のお酒を作るときに、「ウイスキーをワンショットお願い」などと頼まれることがあります。
この「ワンショット」とは、お酒の分量を示す用語です。
他に「シングル」や「ダブル」という表現もよく耳にしますが、それぞれが示す量はおおよそ以下の通りです。

  • 【ワン・ショット】
    ショットグラス1杯分の量。日本では30mlほどが標準的。
  • 【シングル】
    グラスの底から指の幅1本分ほどの量。ワン・フィンガーともいう。
  • 【ダブル】
    グラスの底から指の幅2本分ほどの量。ツー・フィンガーともいう。

ショットグラスや計量カップがなくても、指を当てることでおおよその量の目安を立てることができるので、覚えておくと便利ですよ。

ビールのキホン

ここからは、お酒の種類ごとに、適した器や上手なお酌の仕方・お酌の受け方などをまとめていきます。

まずは、どんな接待・会食でも最初の1杯として選ばれることの多いビールから。
基本をしっかりと押さえて、印象良くスタートを切りたいものですね。

一般的な器

陶器やステンレスという選択肢もありますが、ガラス製のグラスが最も一般的だと思います。
細長いものやくびれのあるもの、また居酒屋で使われるようなジョッキなど、様々なタイプがありますが、普通のタンブラー型でも大丈夫ですよ。

お酌の仕方

  1. ラベルが上にくるようにして右手で瓶を持ち、左手を下から添えるようにして支える
  2. グラスに注ぐ際は、始めは緩やかに、だんだんと勢いをつけて、泡ができてきたら再び緩やかに戻す

注ぎ足すタイミング

ビールは本来、全て飲み干してから注ぎ足す方が美味しいとされているそうです。
しかしグラスが空になるまで何もしないと「気の利かない秘書」と思われないか心配ですよね。

そのため、私はグラスの残りが少なくなったタイミングで「ビールはいかがですか?」などと声をかけるようにしています。
そうすると、「お、ありがとう」と最後の一口をその場で飲み干してグラスを差し出してくれる方が多く、スムーズに注ぎ足しができます。

ときどき、グラスの中身が残ったまま差し出す方もいますが、その場合はそのままお注ぎして大丈夫だと思います。

お酌の受け方

「あなたもぜひ」と勧めていただけることもありますよね。
とくに最初の一杯目なら、お酒が苦手でも一口は口をつけた方がその場の雰囲気を壊さずに済むかもしれません。

自分が注いでもらう際には、グラスを両手で持って差し出します。
不自然にグラスを傾けると泡がこぼれやすいので、相手が注ぎやすい角度で大丈夫だと思いますよ。

ワインのキホン

次にワインの基本です。
ホームパーティーなどでは、手土産にいただくことも多かったりしますよね。

一般的な器

基本の形はチューリップ型の「ワイングラス」です。
ワインは色まで楽しむお酒なので、グラスは色や装飾のないシンプルなものを選んでおくと失敗がないのではないでしょうか。

お酌の仕方

  1. ビール同様、ラベルが上になるように両手でボトルを持つ(無理してソムリエのように片手で持たなくてOK)
  2. グラスの1/3程度の量を注ぐ(なみなみまで注がないのは、ワインの色や香りを確かめる際に、グラスを傾けたり回したりするため)

お酌の受け方

ビールと違い、ワインの場合はグラスをテーブルに置いたまま注いでもらうのが基本です。
グラスの脚に軽く指を添えて、倒れないように支える程度にします。

ちなみにワインの場合、グラス同士を合わせて音を立てるような乾杯はマナー違反とされています。
グラスの脚を持って軽く掲げる程度で大丈夫ですよ。

日本酒のキホン

おめでたい席で飲まれることも多い日本酒。
銘柄も豊富で、ビジネスの場でコミュニケーションのきっかけとして選ばれることも少なくありませんよね。

一般的な器

一口で飲み干せるような「お猪口(おちょこ)」を使うことが多いです。
大きさや形が違うもので、「ぐい呑み」や「盃」と呼ばれるものもあります。
また、瓶に入っている日本酒は、「徳利(とっくり)」など別の酒器に移してから注ぐのが基本だそうです。

お酌の仕方

  1. 右手の甲を上にして徳利を持ち、左手は下から支えるように添える(ただし、熱燗の場合は火傷を避けるため、徳利の首の部分を右手で持ち、左手でタオル越しに徳利の底を支える持ち方でもOK)
  2. 始めは細く、だんだん太く、最後は再び細く、お猪口の八分目くらいまで注ぐ

覚えておきたいマナー

ワインと違い、日本酒の場合はお猪口などをテーブルに置いたまま注ぐのはマナー違反だそうです。
そのため、私は先に「お酌いたします」などと声をかけ、相手がお猪口を手に持ってから注ぐようにしています。

また、注ぐ際は相手の前からが基本だそう。
ただし、スペースの都合で難しい場合は右側からでも良いそうです。

お酌の受け方

お猪口を右手に持ち、底に左手の指を添えるようにするとキレイです。
ワイングラス同様、乾杯の際は軽く掲げる程度にし、お猪口同士を合わせて音を立てたりはしないのが基本だそう。

焼酎のキホン

焼酎は、麦や米、芋など原材料が豊富なお酒です。
飲み方も多彩なので、よくある割り方別にまとめますね。

ストレート

器はお猪口やショットグラスなど、小ぶりなものがオススメです。
注ぐ前に少しだけ瓶を振り、中身を均等にならしてから注ぐと良いそうですよ。

ロック(オン・ザ・ロック)

ロックグラスに大きめの氷を入れたら、氷に当てるようにしてゆっくりと焼酎を注ぎます。
量は、グラスの半分くらいが目安です。

水割り

グラスにたっぷりの氷を入れ、焼酎、水の順に6:4の割合で注ぐのが一般的。
最後にマドラーでかき混ぜたら完成です。

お湯割り

お湯、焼酎の順に4:6ほどの割合で注ぎます。
水割りと順番が逆ですね。
理由は、お湯を先に入れることでグラスが温まるため。
そして、お湯より重い焼酎が下に沈む際に対流が起き、マドラーを使わなくても焼酎とお湯がちょうど良く混ざるためだそうですよ。

ウイスキーのキホン

ウイスキーにも多種多様な飲み方がありますが、ここでは私がよく頼まれる定番の飲み方4つをご紹介します。

ストレート

器はショットグラスやストレートグラスなど、小ぶりなものがオススメです。
注ぐ量は、特に指定がなければグラスの1/3~1/2ほどにしています。

ロック(オン・ザ・ロック)

ロックグラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーを注いでから、マドラーで軽く混ぜます。
注ぐ量は、特に指定がなければグラスの半分ほどにしています。

水割り

グラスにたっぷりの氷を入れ、ウイスキー、水の順に1:2ほどの割合で注ぐとちょうど良いようです。
最後にマドラーでかき混ぜたら完成です。

ソーダ割り

別名ハイボールとも呼ばれる飲み方です。
グラスにたっぷりの氷を入れ、ウイスキー、炭酸水の順に1:4ほどの割合で注ぐとちょうど良いようです。
最後にマドラーでかき混ぜたら完成です。

上記の比率や作り方は、あくまで一般的な例のひとつです。
こちらを基準にしつつ、お相手の好みを伺って微調整すると喜ばれると思いますよ。

チェイサーとは?

チェイサーという言葉をご存知でしょうか。
強いお酒の後に飲む軽い飲み物のことで、酔いを冷ましたり、口の中をリセットしたりする役割があるそうです。

ワインやウイスキーなどアルコール度数の高いお酒を飲んでいる方に、チェイサーとしてグラスに注いだお水などをさり気なくお出しすると、「お、分かってるね〜!さすが秘書!」と喜んでもらえることが多いので、オススメです。

ちょっとしたことですが、これだけで配慮が行き届いている雰囲気を出せるので、ぜひ試してみてくださいね。

秘書として、酒席でもスマートに!

酒席での秘書の立ち居振る舞いがスマートであることで、大切な商談やコミュニケーションがより円滑に進むこともあると思います。
基本の作法やマナーを身につけ、上司やお客様に心地良いひとときを過ごしていただきたいものですね。

それでは秘書のみなさん、今日もお疲れさまです!

Emily

企業の秘書室に所属し、社長秘書や会長秘書を経験。その後、2023年に独立し、フリーランス秘書へ!働き方やライフスタイルのこと、自分なりの考え方など、企業秘書・フリーランスの両面から幅広いテーマで記事を書いていきたいと思っています!

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