秘書のみなさん、こんにちは! 楓です。
突然ですが、先日なんとか大学院の論文発表をしてきました。
そう、私は女子大学院生だったのです!
学生証がある間は、Amazon Primeの年会費も半額でしたよ!
他にもたくさんのお得があるMBAについて、秘書の私が挑戦した体験記を綴りたいと思います。
目次
秘書の私が、どうしてMBAを取得したいと思ったか
私がMBAの存在を知ったのは、2社目に転職し、兼務秘書から社長選任秘書となった頃でした。
担当した社長がMBAタイトルホルダーで、社長室にはMBA関連の書籍も揃っていました。
また社長自身も色々とMBAの話を聞かせてくださいました。
僕がMBAを取ろうと思ったきっかけは、経営のことを体系的に学びたいと思ったから。
人生であんなに勉強したのは大学院以外ではなかったなぁ。
と仰っていました。
ところで、その社長は野球がお好きな方なんです。
私に仕事の話を説明される時に、野球に例えて話をすることが多いのですが、こんなことを仰っていました。
秘書は野球チームで言うと、マネージャーのような存在だよね。
野球のルールを理解してマネージャーをするのと、ルールを知らないでマネージャーをするのでは、違うアウトプットが出てくるんじゃないかな。
秘書が経営の知識を持っているかどうかも同じだと思うよ。
この言葉が強く印象に残り、社長と同じ目線でサポートするには、私も経営を体系的に学んでみたいと思うようになったのです。
MBA取得に向けて、最初の一歩!
「思い立ったらすぐ行動!」がモットーの私は、すぐに大学院について調べてみました。
まず驚いたのはその学費です。
私立で約300万円、国立でもその半額くらいの費用は掛かります。
「年収が吹っ飛ぶ!」というのが、私の正直な感想でした。
学費の他にもう1つ懸念したことは、仕事との両立でした。
当時は転職したばかりで、覚えることもやることもたくさんありました。
朝は7時から夜も遅くまで勤務していた当時、勉強のための時間捻出は難しいと感じ、結局MBAは私のやりたいことリストに載ったまま、先送りとなったのでした。
そして数年後。
社長秘書から会長秘書になると、業務ボリュームも減り、時間に余裕ができました。
ついに、何か新しいことに挑戦しよう!と思い立ちました。
ありがたいことに、当時の企業には管理職になると大学院に企業派遣してもらえる制度がありました。
私もこれを利用したいと思い立ち、そのために管理職になりたいと会社に伝えてみました。
しかし返ってきた答えは「秘書は管理職になれない」だったんです……。
その答えをきっかけに転職を決意しました。
いざ!学校選びへ!
その後、無事転職に成功!
転職した先の企業には、グループ企業として、MBAが取得できるオンラインコースのある大学院がありました。
社内選考をパスすれば授業料は会社負担で、MBAが取得できるという魅力的なものでした。
そこで迷わず私は社内選考に応募したのです!
これで前職時代にMBAを断念した理由だった、「時間」と「お金」のうち、「お金」の問題は解決することができたのです。
またオンライン中心の講義だったので、通学の必要がなく、それによって時間の問題もクリアできました。
私は長距離通勤者なので、毎朝通勤時にスマホで動画を見ながら講義を受けました。
そしてお昼休みや週末の空いた時間を利用して、レポート作成をしていました。
私の学校では、卒業に必要な最低限の単位数が34単位でした。
この単位を2年で取得するか、3年かけるか、自分でどちらかを選ぶことができました。
私は3年かけてゆっくり学ぶことにしました。
余裕を持って3年コースを選択したことも、無理なく日々の課題ができた秘訣だと思っています。
世の中にはいろいろな学校がありますが、結局私が学校を決めた基準は「時間とお金の問題がクリアできる学校だったから」というものです。
基準は人それぞれだと思いますが、ご自分の状況に無理が生じないように選ぶ方がよいかと思います。
入学してからの講義内容は……?
私が選んだ学校は人間学を重んじており、他の大学院とはちょっと違った講義を受けることができました。
例えば、中国古典を扱う講義がたくさんあり、「兵法」や「三国志」、「書経」や「貞観政要」などを学ぶことができました。
入学前には、中国に関する知識はほぼゼロ状態だったのですが、大学院での中国古典の授業を通じて、リーダーに求められる資質や心構えを面白く学ぶことができました。
中国古典以外にも、アカウンティング、ファイナンス、マーケティング、組織論など、一般的に大学院で学ぶ講義も受講しました。
私は数字が苦手なので、財務系の科目よりも組織や人的資源に関する科目を多めにしました。
とは言え、必修科目があるので、最低限の財務系講義も取得しなければなりません。
そんな中でとても面白かったのが、ファイナンスの授業です。
この講義では最後にチームに分かれて、M&Aゲームをしました。
買収する企業と買収される企業に分かれ、与えられたデータを基に議論し、最終的にM&Aが成立するかしないかを決めます。
これまでニュースで見るだけのM&Aがとても身近に感じられました。
私のチームは買収をする側だったのですが、結果的に買収をしないという結論に達しました。
その理由が、それまで散々学んできたファイナンスの知識に基づいた判断ではなく「相手企業(チーム)の態度が気に食わない!」だったんです。
おもしろい結論だったなー、と今も思いますが、現実的にもあり得そうだと思いませんか?
このように実践的な授業も多く、積極的に経営のことを学べた時間でした。
秘書の仕事と勉強の両立
気になる勉強時間ですが、私の場合ちょっとズルをしております。
先程、卒業に必要な単位は全部で34単位とお伝えしましたが、私は社内の管理職研修ですでに9単位を取得しており、それが大学院の単位として認められていたんです。
そのため、入学の時点で必要な単位は残りの25単位でした。
そして、3年間で学んだ科目数は20科目です。
1年は春学期・秋学期に分かれているのですが、各学期中に3~4科目の授業を取っていました。
朝晩の通勤時にオンラインで講義を聞いて、統計学等複雑なものは週末に自宅で勉強しました。
出された課題の難易度にもよりますが、平均すると週に15時間くらい勉強時間に割いたでしょうか。
それでも通勤時間や昼休み、週末でなんとかこなすことができました。
秘書業務をしていると朝が早いので、平日夜には勉強しませんでした。
「無理をしない」それが私なりの学業と仕事の両立の秘訣だったと思います。
秘書として、MBAを学んで変わったこと
ちょっと偉そうに、MBAを勉強する前と後の違いについて語らせて頂きますね。笑
勉強を始めてからとても気になるようになったのは、各社のビジネスモデルです。
みなさんが良くご存じのビジネスモデルは、「販売モデル」かもしれません。
商品を作って売るという最もシンプルなモデルです。
メーカーが工場で商品を作って販売するというビジネスですね。
それから、商品を仕入れて売るビジネスとしては、コンビニエンスストアなどが該当する「小売モデル」もありますね。
他にも広告モデル、サブスクリプションモデル、フリーミアムモデル、マッチングモデルなどもあります。
ふと目にした企業が、どのビジネスモデルに該当するのかを自然と考えるようになりました。
すると、自分でも信じられない変化が起こりました。
これまで大好きで一生続けようと思っていた秘書の仕事を辞めて、違う仕事をしてみようかなと考え始めた自分がいたのです。
というのも、卒業論文は独立起業のための事業計画書の作成が課題でした。
私は事業計画書という言葉自体、お恥ずかしながらMBAを勉強するまで知りませんでした。
何もわからないところから、先生に指導して頂きつつ事業計画書を作り上げていく作業は、正直とても楽しかったんです。
秘書の仕事は上司をサポートすることがメインですが、今後は自らが事業を経営することで、世の中全体をサポートをしていけたらいいなと思えるようになりました。
私の会社は副業禁止なのですが、もし今後解禁されるようなことがあれば、まずは副業をしたいと考えています!
もしも迷われている秘書さんがいたら……
起業という新たな目標ができた今、経営者のもっとも近くにいられる秘書という立場をとことん利用して、経営者の考え方、物事の捉え方を日々観察し、学んでいこうと思っています。
今、私はMBAを学んでとても良かったと思っています。
興味があるけど自分にできるかな……と、もしも迷われている方がいたら、こんな言葉を贈ります。
是非挑戦してみて!そこにはきっと新たな景色が見えるはずだから。
それでは秘書のみなさん、今日もお疲れさまです!
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秘書になって数十年。
変わりゆく秘書業務に対応しつつ、自分自身もしなやかにシフトチェンジしていきたいと思っています。
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