秘書としてどう対応する?社内のハラスメント対応策!

秘書のみなさん、こんにちは!

突然ですが、みなさんはハラスメントを受けたこと、またはハラスメントを受けている場面を目撃したこと、ありませんか?

実は私は以前、秘書をしながら社内でハラスメントの相談窓口のような役割をしていたことがあります。
ハラスメントをしているつもりはなくても、突然ハラスメントが発生してしまうことがあるんだなと感じた案件もたくさん経験しました。

今回はそんなハラスメントになり得ると思う事例をご紹介しますね。
実際にハラスメントとして正式に認定されるかどうかは定かではありませんが、あくまでも私の感じたこととしてお読みいただければと思います!

秘書としても知っておきたい!「ハラスメント」とは?

そもそも「ハラスメント」とは「嫌がらせ」や「イジメ」を意味する言葉です。
発言や行動によって、誰かに不利益を与えたり、不愉快にさせることを指します。

このようなくくりで考えた場合、かなりたくさんの種類のハラスメントがあると私は感じます。
セクシャルハラスメント(セクハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)、モラルハラスメント(モラハラ)、あたりが有名ですよね。

でもそれだけにはとどまらず、ちょっと調べてみたところ、36種類または、50種類以上になるとも言われているそうです!

ケース① 間接的なハラスメントの場合1

まず「間接的なハラスメント」とはどのようなものだと思いますか?

例:
AさんとBさんが立ち話をしていました。
そこに現れたCさんがAさんに向かって「おっ。Aさんのスーツかっこいいね」と言って、去っていきました。
Aさんはちょっとうれしそうでした。

さて、ここで突然ハラスメントが発生しました。なぜだと思いますか?

これはCさんのBさんに対するハラスメントとなり得ると思うんです。
CさんはAさんのスーツだけを「かっこいいね」と褒めました。

一方でBさんはどう感じたのでしょう。
「私のスーツはカッコ悪いってこと?」そんな風に思ってしまうかもしれません。
Bさんはそのあと一日中、自分の服装を気にして過ごすことになってしまう可能性がありますよね。

褒めるときは、その場にいる全員を褒めましょう。
できないけど何か言わなければならない状況なら「お疲れ様!」とあいさつをしたらいかがでしょうか、それなら何の問題も起きませんよね。

ケース② 間接的なハラスメントの場合2

「では、相手が1人でいるときなら褒めてもいいの?」
さぁ、みなさんどう思いますか?

例:
Dさんが1人でコピー機の前に立っていた時、Eさんが通りかかって「今日の服、いい色だね!」といって去っていきました。
さぁ大変!Dさんはハラスメントを受けたと感じてしまいました。

他に誰もおらず、その人を褒めただけなのになぜ?
Dさんはこう感じたんです「昨日の服の色は変だったのかな。何色ならいいの?」

こうした話は大げさではなく、実際似たような案件が起きる可能性はいくらでもあるんです。
そして、あなた自身もやってしまう可能性が無きにしもあらず!
注意が必要です。

どうしても服装を褒めたいなら「今日の服はシャープな印象ね」くらいならいいかもしれません。
「確かに今日の服装に比べたら、昨日は柔らかい印象だったかもしれない」と思えますよね。

アドバイスとしては、余計なことは言わないことです!
「君子危うきに近寄らず」「さわらぬ神に祟りなし」です(笑)

ケース③ 秘書がハラスメントを目撃!

例:
ある日、たまたま通りかかったあなたは、Fさんがオフィスの廊下でGさんに怒られているところを目撃してしまいました。
Fさんは目に涙を浮かべて何も言い返せず、Gさんは大きな声で罵倒するようなことを言っていました。
あなたはFさんと目が合いましたが、どうしたらいいかわからずにその場に立ち尽くしてしまいました。

すると、罵倒していたGさんがあなたの存在に気づき、Fさんを解放しました。
あなたはFさんが解放されて良かったと、ホっと胸をなでおろしました。

さて、ここにもハラスメントが発生しています。
何だと思いますか?

普通に考えれば、FさんがGさんに対してハラスメントを受けたと感じる状況です。
しかし驚いたことにFさんはあなたに対して、ハラスメントを受けたと感じてしまったのです。

Fさんが人前で大きな声で罵倒されている時に、あなたは傍観を続け、Fさんを助けようとしなかったと感じてしまったのです。
つまりGさんと同じ立ち位置で、Gさんと一緒になってFさんを責めた、と感じたようです。

状況的には、Gさんが人の多いオフィス内や、逆に会議室のような閉鎖的な空間ではなく廊下を選んだことは正解なのかもしれません。
でも大きな声で罵倒をしていたのは不正解ですよね。
あなたは通りかかっただけで、どうした良いかわからず立ち止まってしまっただけです。

では、どうしたらよかったのでしょう?
私なら、まず「すぐにやめるべきです」という気持ちを思いっきり込めて、Gさんと目を合わせ「失礼いたします」と言って通りすぎます。

大抵はそれでご本人が気が付き事態は収まるかと思います。
そして、Fさんへ「大丈夫だった?」と声をかけ、サポートできることがあれば言ってほしいと伝えます。

ただ、ハラスメントの現場でその行為を止めさせようとするのは本当に勇気がいることだと思います。

秘書としてハラスメントにどう対応する?

さて、ここでハラスメントを目撃してしまった時のアドバイスです。
とにかく、ハラスメントをしている人に、その行為をやめてほしいと伝えることです!

伝える方法はなんでもいいと思いますよ。
「相応しくない言動ではないでしょうか」と毅然とした態度で言えればそれに越したことはないと思います。
そこまでできなければ、そっとメモを渡すだけでも効果は期待できます。

演技派女優になりきり、知らないふりして「どうしました!?」と割り込んで雰囲気を変えたり、勇気が出なければ姿を隠したまま大きな咳払いをするとか。

ただし、あなたも巻き込まれないように気を付けてくださいね
今あなたが目撃していることはあなたの問題ではありません。

根本的に助けてあげたいのであれば、しかるべき部署のしかるべき担当者へ報告することがなによりも一番良い方法だと思います。

いつも平常心で、心を込めた秘書業務を!

いかがでしたか?
それぞれがどんなに気を付けていても、人は思わぬところで不愉快に感じるスイッチが入ることがあります。
そのスイッチにハラスメント案件に発展する可能性が潜んでいると感じます。

常に平常心で分け隔てなく人に接していれば、巻き込まれることはないとは思います。
どうか今日も心を込めて思いやりのある仕事をしましょう!

秘書のみなさん、今日もお疲れ様です!

solla

外資系・日系、大手企業から個人事業まで、幅広く社長秘書の経験あり。どんな困難でも楽しむ事が得意です。
趣味はローラースケート・ゴルフ・ツーリング。

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