秘書のみなさんこんにちは、ナミコです。
みなさんは『エニアグラム』という言葉を耳にされたことはありますか?
私は先日社内で研修を受ける機会があり、その際にエニアグラム診断を受けました。
エニアグラムとは、いくつかの質問に答えることで、性格のクセを分類化する手法の1つ。
秘書のお仕事でも活用できると感じましたので、今回ご紹介いたします!
社内での良好な人間関係構築のお役に立てれば幸いです。
目次
エニアグラム診断とは?
エニアグラム診断とは、9つのタイプの中から、イエスが多かったタイプに性格分類するという方法です。
具体的な診断は、簡単な質問にイエス・ノーで答えていくことで行われます。みなさんもほかの性格診断などでご経験があるかもしれませんね。
今回私が受けた研修で、講師が事前に用意してくださった自己診断ツールが「エニアグラム診断チェックシート」でした。
引用元によれば、エニアグラムとはギリシャ語で、「9」(エニア)、「図」(グラム)を意味する言葉。
1970年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目し、研究を重ね、理論を発展させ続けているものだそうです。
今では新しい人間学、心理学として世界各国に広がっているようですよ。
9つのタイプとは
簡単に9つのタイプを表すと、以下の通りです。
- タイプ1:改革する人:自分なりの基準に則り、正しい間違いのないことをしたい
- タイプ2:人を助ける人:人の役に立つことで、愛を得たい
- タイプ3:達成する人:成果を出して、賞賛を得たい
- タイプ4:個性的な人:自分らしさを表現することで、感動を味わいたい
- タイプ5:調べる人:情報を分析し、物事の本質を見極めたい
- タイプ6:忠実な人:責任を果たすことで仲間として認められ、安心したい
- タイプ7:熱中する人:いろいろな可能性に挑戦して、人生を楽しみ幸せでいたい
- タイプ8:挑戦する人:自分の影響力を行使して、存在を感じていたい
- タイプ9:平和をもたらす人:他者と融和することで、平和な気持ちでいたい
となっています。
タイプの特徴や理論などをもっと詳しく知りたい方はこちらのサイトもご覧になってくださいね。
講師の方曰く、複数のタイプに当てはまる方が大多数で、人によって自覚している性格も違うため、解釈もさまざまなのだとか。
10分程度で診断できるので、心理テストのように気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。
秘書の私が実際に経験してみると?
さて、実際に私がこちらのチェックをしてみたところ、タイプ4が飛びぬけて多いという結果に。
上記の分類によれば、タイプ4は「個性的な人」ということになります。
特徴を大まかにいうと……
- ユニークで創造的で、独創的
- 芸術的で、行動的で、平凡であること、人と同じであることを嫌う
- 感受性が鋭く、人の気持ちに敏感
- 個人主義的で、自己探求的で、自分に正直
という性格のようです。自覚があるようなないような……(笑)?
どんな結果になるか、ぜひみなさんも診断してみてはいかがでしょうか。
自己分析がゴールではない
自らの進路を決める自己分析であれば、この診断結果を元に「自分が生かせる職場とは?」と考えを進めていくのですが、職場での活用方法はこの先が重要なんだそう。
そう言われると、星占いなどのように、まずは身近な上司や同僚のタイプを知り、分析して利用することを考えてしまいませんか?
しかしそれ以上に「タイプの特性から、自分が苦手なシチュエーションを理解する」ということが重要なのだそうです。
確かに仕事上では自分が苦手な仕事を任されることや、あるいは自分が苦手な状況が得意な方と関わる可能性も大いにあります。
自分がそのような人や状況に直面した際、「あ、これは私にとってストレスになるシチュエーションだ!」と気づくだけでも、自分へのダメージは少なくなるというのがエニアグラムの有効活用の仕方の1つなんだそうです。
まずは自分の状況や感情を客観的に理解するというイメージですね。
私もエニアグラムと言えば就活の際などに体験したことはありましたが、自己分析ツールという程度の認識でした。
そのため今回のこの活用法には目からうろこでした。
苦手なシチュエーションとは?
そこで、自分のタイプとは真逆の単語を連ねることで、自分の苦手なシチュエーションを冷静に分析してみました。
私の主なタイプは【4:個性的な人:自分らしさを表現すること】で、「感動を味わいたい」ということでした。
つまり、その逆の「個性を出さず」「淡々と」「一言も話さずに」「大人数で、同じことをに行う」ということがストレスであるという結果になりました。
確かに書き連ねるだけで頭が痛くなってきそうです……(笑)。
しかし秘書のお仕事ではそのような状況になることもありますよね。
例えば年賀状の整理や経費の精算、書類の封入作業など……確かに私が苦手なことばかりです。
今後このようなお仕事を依頼された場合、またしなければならない時は、いつもより高級なおやつやコーヒーを用意して挑もうと思います。
うれしい言葉、うれしくない言葉
また、こちらのサイトでは「タイプ別、嬉しい言葉」というコーナーもありました。
うれしい言葉をかけてあげる、かけてもらうことも大切ですが、面談でもなければそんなタイミングもありませんよね。
そこで逆に「うれしくない言葉を言わない」ということで日々の業務に活用できるのではないかと考えました。
つまり、私と同じタイプ4の方が同僚や上司にいる場合、「センスがいいですね!」「さすが!他と違って素晴らしいですね」と言われるとうれしいはずです。
そこで面談等の場ではそのような言葉をかけつつ、普段の業務では誉め言葉のつもりであっても「よくご存知ですね」「お詳しいのですね」とは言わないように気を付けよう、と心がけることができます。
自分への誉め言葉のつもりで伝えても、相手の心には全く響いていない、ということが回避できるかもしれません。
みなさんの上司や同僚はどんな言葉を喜びそうでしょうか?また嫌がりそうでしょうか?
ハラスメントの防止にも
上記の事例を踏まえた活用法として、エニアグラムは「受けた側の気持ちがすべて」であるハラスメントの防止にも応用できるんだそうです。
同じ言葉でも受け手によってハラスメントと受け取られるか、雑談となるかは日ごろの関係性にもよりますよね。
日ごろから周囲の人のタイプを把握しておくことで、必要以上に言動に気を遣うことなく、良好な人間関係を築くことも可能になるそうです。
管理する立場であれば、部下の特性に合わせた業務を割り振り、時短や経費削減、個人の能力向上に役立てることもできそうです。
秘書業務のストレス軽減に!
今回軽い気持ちで参加した研修で経験したエニアグラム。
今なお世界中で研究されているということで、職場での活用法も具体的で説得力がありました。
みなさんもよろしければお仕事のストレス軽減のアイデアとして、試してみてはいかがでしょうか。
それでは秘書のみなさん、お疲れ様です!
現在外資系商社にて、社長秘書、総務業務全般を約10年担当
突発的なトラブルすら面白がる前向きかつ好奇心旺盛な性格で、今日も楽しくお仕事中。
日々の気づきの中、秘書のみなさんと共有したいことを発信していきますね。
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