みなさん、こんにちは!mimiです。
前編・後編にてお送りしております、会社所有の会員制レストランへの潜入ルポですが、前回は到着からメインディッシュまでをご紹介しました。
まるでホテルのレストランのような内装、豊富なお酒、高級食材をふんだんに使った美味しいお料理を堪能してきましたが、その後も素晴らしいサービスに感嘆した体験を引き続きレポートします。
目次
デザートの前の誘惑が……
メインディッシュを堪能し、お腹いっぱいになったところで、次に気になるのはデザートですよね。でもその前に私達の前に現れたのは、なんとチーズワゴン!
プライベートでレストランに行っても、お腹いっぱいでチーズワゴンはパスしてしまう方が多いのではないでしょうか。ワゴンの上の木製のプレートの上には、ウォッシュタイプのチーズから、ハードタイプ、青カビのブルーチーズなど、5種類ほどの様々なチーズが並んでいました。「全種類少しずつ召し上がってみては。」とのことなので、せっかくの機会ですから頂くことに。
とっても美味しいチーズを一度に何種類も味わえるなんて、と女性陣が大喜びしているところ、スタッフの方からひとりひとりに紙とペンを渡されました。「これに生年月日を書いてください」とのことなのですが、聞けばなんと、それぞれの生まれ年のヴィンテージウィスキーを出してくださるとのこと。
こちらのサービスは、会食の際にお客様にして差し上げると、大変喜ばれるそうなのですが、こちらのお店を利用するVIPのお客様の生まれ年のウィスキーはそれなりに年代もののはずで、お値段もかなり張るものなのでは…それらを取り揃えているというのですから、さすがとしか言いようがありません。
余談ですが、20代前半のアシスタント女性の生まれ年のものは、新しすぎて用意がないとスタッフの方に謝られていました。私の生まれ年のものはもちろんあり、「ヴィンテージ」という言葉の意味をひそかに噛みしめました。(苦笑)
ついにデザートとご対面!
デザートの前のお楽しみをたっぷりいただいた後、ついに私たちの眼の前にデザートが現れました。
色とりどりの季節のフルーツがたっぷり乗ったババロアは、食べてしまうのがもったいないほど。
なめらかな食感のババロアを楽しんでいたところ、スタッフの方からまたもや魅力的な誘惑が…「当店スペシャリテのパウンドケーキがあるのですが、少し召し上がってみませんか?」
お腹はいっぱいですが、これを断る女子はいません。全員一致で、いただいてみることに。こちらのパウンドケーキ、大変おいしいと社内では有名で、わざわざ手土産に取り寄せてお客様のところに持って行くこともあるほどのものなのです。カットして出していただいたのですが、洋酒が染み込んだ数種類のドライフルーツが、バターの良い香りのするパウンドケーキの中にたっぷり入っており、意外に甘さ控えめで大人の味です。これは手土産として差し上げてもお客様に喜ばれるでしょう。
お腹がいっぱいになり、宴もたけなわ。大満足で席を立つと、個室の出口にはいつの間にか折りたたみ式の小さなテーブルが出されており、その上に紙袋が私達の人数分並んでいます。もしかして…そう、先ほどのパウンドケーキをお土産として用意してくださっていたのです。
会食の雰囲気を壊さないよう、見えないところでさり気なく準備されており、部屋を出る際にスムーズにお客様に手土産をお渡しすることができるよう配慮してくださっています。手土産の手配も秘書のお仕事ですが、いつもどんな風に手土産をお渡ししているのか、実際に様子を見ることができとても参考になりました。
大人の空間で秘密の打ち合わせ?
美味しいお食事にお土産までいただき、大満足で会場を後にした私達ですが、実際の会食では、食事の後に立ち寄るところがあるのです。
会場を出てすぐの螺旋階段を降りて行くと、そこには薄暗い空間がひろがっていました。実はこちらのお店には、バーコーナーが併設されており、わざわざ二次会の会場まで移動することなく、食事の後にもお酒とスナック類を楽しめるようになっているのです。
広々としたバーカウンターにはお客様のためだけのバーテンダーが控えており、お好きなカクテルを振舞ってくださるのだそう。バーコーナーの真ん中には、まるで水槽のようなガラス張りの大きなワインセラーが設置されており、名だたる高級ワインの数々が並んでいます。バーの奥は更に照明を落とした暗めの空間となっており、ローチェアがいくつか置かれています。
私達は既にたくさんお酒もお食事もいただいたので、バーは利用しなかったのですが、素敵な大人の空間という雰囲気が漂っていて、ここでならゆったりとお酒を楽しみながら、大事な商談もできそうです。
バーコーナーの見学が終わり、私達がお店を出ようとすると、たくさんのスタッフのみなさんがお見送りしてくださいました。最後まで、一流レストランのサービスを身をもって体験することができました。
秘書目線でも、一流のサービスはやっぱりすごかった!
なかなか利用することができない会員制のレストランについてレポートしてきましたが、いかがでしたか?
大手企業の秘書さんなど、このような会食専用の会員制施設を会社が所有していて、よく接待に利用している、という方もいらっしゃるかと思います。
実際に利用してみて、社長や役員の方がお客様をもてなすにふさわしい立派な建物、美味しいお料理の数々、そして何よりここまで細やかなサービスが受けられるレストランはなかなかないだろうと感じました。
このような専用の施設を利用することのメリットは、多くあると思います。ひとつは、各役員の顔と名前を覚えてもらっているため、来店頻度や好み、お酒の得意不得意などの情報が共有されており、状況に応じて配慮してもらえるという強みがあること。
実際に電話で予約のやり取りをしていて、「○○様(私の上司の名前)は明後日もいらっしゃるご予定ですよね?お料理は少し変更致しますか?」などと、同じメニューが続かないように手配してくださったりしました。
お客様との会食のデータが残っているため、前回お客様がお気に召していたお酒をお勧めしてくださったりすることもあるようです。
また、前編でも書きましたが、お客様同士が廊下ですれ違ったりすることがないよう徹底した気配りがなされていることも安心できるポイントです。(お客様同士が鉢合わせると、気まずいだけでなく、内々に進めているプロジェクトの情報が漏れてしまう、ということも考えられるのです。)さらに、会員制ということで、先方のお客様にも「大切なゲストとして扱われている」という特別感を味わっていただけるという利点もあります。
秘書にとって頼もしい存在である会員制レストランですが、どの企業もこのような専用施設を持っているわけではありませんよね。でも、ご安心ください。会員制ではなくても、細やかなサービスと配慮でもてなしてくださるお店はたくさんあるのです。
有名な高級レストランチェーンのお店だったり、ホテルのレストランでは、接待向きの個室を備えていたり、こうした会食のサービスにも慣れている洗練されたスタッフがいらっしゃることが多いです。大切な会食の機会であることを伝え、どのような配慮が必要なのか事前にスタッフの方と相談しておくことで、お客様にご満足していただける会食となるでしょう。
以上、会員制レストラン潜入レポートでした!
秘書のみなさん、今日もお疲れ様です!
金融、不動産業界にて秘書として勤務してきました。趣味は旅行と寝ること食べること!
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