みなさん、こんにちは!mimiです。
接待のお店選びって、秘書にとってはなかなか気を遣うものですよね「ここに任せておけば安心!っていうお店があればいいのに!」と思ったことはありませんか?
実はそんな頼もしいお店があるんです。私が以前働いていた、某グループ企業では、専用の会食用の施設を所有しており、接待は基本的にそこで行うことになっていました。
秘書である私達は、実際には足を踏みいれる機会のない場所でしたが、ある時幸運なことに、そのレストランからご招待していただけることになりました。いつも電話などで予約のやり取りはしているものの、実際にどんなところなのか体感してもらいたい、というお店側のご厚意により、勉強会ということで秘書である私達をお招きいただいたのです。
一般のお客様が利用することのできないこの会員制のレストランで、役員たちがどんな風に会食をしているのか、よく他社の秘書さんたちからも聞かれることが多いので、今回は前編、後編の2回に分けてレポートします!会食アレンジの際のヒントにしていただければと思います。
目次
秘書目線で、いざ!会場へ潜入
今回のメンバーは、役職柄毎週のようにこのお店を利用しているという営業部の部長を筆頭に、総務課長と私達秘書や事務アシスタントの女性、総勢10名です。
実際の会食と同様に、オフィスの車寄せからタクシーで会場に向かいます。途中、渋滞に巻き込まれたりして、「こういうことがあるから、上司が会食に向かわれる際は、今度からもう少し早めに車を呼んだ方がいいかな」などと参考になります。
30分弱で会場に到着です。場所は都内一等地、国際色豊かなお洒落な街の一角にあります。そのお店が入っているのは一見すると普通のビル。看板もなく、入り口も奥まったところにあるので、知らない人には何があるのか分かりませんが、入り口の横にドアマンの男性が立っており、案内してくださいました。
緊張しながら中に入ると、「いらっしゃいませ」と黒スーツの女性スタッフがエスコートしてくださります。まるでホテルのようなクラシカルな趣のエントランスを通り抜け、エレベーターで移動すると、目の前には広々としたレセプションが。壁には何やら高級そうな絵画やオブジェが飾られています。座りごごちの良いソファー席に通されると、「お待ちしておりました。よろしければどうぞ。」と、おしぼりが手渡されます。訪れたのが夏だったので、冷たいおしぼりはとっても嬉しいサービスです。これなら急いでいらしたお客様もホッとできそうです。レセプションでひと休みした後、いよいよ会食の会場に案内されます。
秘書として気になる……会場はどんなお部屋?
エレベーターで会場のあるフロアへ移動すると、会場はいくつかの個室で分かれていました。フレンチの時は洋室、会席コースを選んだ場合は畳敷きの和室となり、座椅子タイプや掘りごたつタイプなど、人数や要望に合わせて広さや部屋タイプが選べるようになっています。
ちなみに、お客様の情報(企業名やお名前)はサービススタッフの間で共有されており、スタッフは常にインカムをつけ、別の部屋のお客様同士が鉢合わせすることなどがないようにご案内を徹底しているそう。このように情報管理が徹底されているところも、安心して利用できる会員制ならではのポイントかもしれません。
私達の案内されたお部屋は一番大きな洋室で、手前に大きなソファーがあり、会食の前後にくつろいだりすることができます。その奥に縦長の大きなダイニングテーブルが置かれており、最大10名まで利用可能だとのこと。テーブルには素敵な飾り皿とナプキン、たくさんのナイフやフォークが並べられています。床もフカフカのカーペット敷きで、内装はやはりホテルライクでとても豪華な作りになっています。
緊張しながら着席する際も、スタッフの方がさっと椅子を引き、エスコートしてくださいました。さすが、VIPの接客に慣れているのだろうなぁ、というスマートな接客です。
全員が席に着くと、さぁ、ついに会食のスタートです!
まずは乾杯からはじまります!
お食事の前に、ドリンクメニューが渡されます。値段は書かれていませんが、ワインリストには、一本10万円を超えるであろう、かなり高級な銘柄も多く並びます。
全員一致で「とりあえずシャンパン」ということになり、早速目の前にシャンパンが現れました。ソムリエの方が銘柄を丁寧に説明してくださいましたが、難しすぎてまったく頭に入ってきません。(笑)
このソムリエの方も、各役員の好きなお酒の種類や銘柄がほとんど頭に入っているとのこと。さすが、プロは違います。
乾杯の後、「ビールも飲みたいなぁ」と営業部長が呟くや否や、ビールグラスが運ばれてきます。まだ一品目のお料理もまだなのですが…「オススメは黒ビールでございますが、いかが致しますか?」とソムリエさん。ビールだけでも各種揃っているようです。オススメの黒ビールがサーブされると、一品目のお料理が運ばれてきます。
一品目は、帆立を使ったハーブソースの冷たい前菜です。鮮やかなグリーンのソースが目にも鮮やかで、ハーブの香りが帆立にマッチしています。「白ワインが合いそうだな」と思っていると、既に白ワイン用の大きなグラスがサーブされていました。ワインはお料理に合わせてペアリングして下さるそうで、次の前菜の豚肉のリエットに合わせて赤ワインをいただきました。
既に目の前にはたくさんのグラスが並んでいますが、ここで総務課長が某高級銘柄の焼酎をリクエストしていました。ワインだけでなく、ビールや焼酎に至るまで、なんでも揃っているんだなぁと改めてその品揃えに感心しました。
これだけの品を揃えていれば、ビール党でもワイン好きでも、どんなお客様にも喜んで頂けることでしょう。
いつもお店から、上司の会食後に結構な金額の請求書が届く(お料理はコースの値段が決まっているため、ほとんどがお酒代です。)理由が分かる気がしました。
秘書さん必見!いよいよメインディッシュへ
次に、こちらのレストランの名物であるコンソメスープがサーブされます。黄金色の透き通ったスープは、サラサラと心地よい味です。
スープの後は、いよいよメインディッシュです。ひとつめはオマール海老のテルミドールで、プリプリで肉厚なオマール海老の上に、濃厚なソースが絡んでたまりません。もちろんそれに合わせて白ワインが注ぎ足されます。
私を含む女性陣の何人かは、お酒のお代わりは断っていましたが、さすが営業部長はまったくペースを落とすことなく、楽しそうに飲み続けていました。お酒に強いのも日本企業の営業部長の資質のうちなのだな、と感じさせられます。
そしてお肉のメインは牛フィレ肉のロッシーニ風。牛フィレ肉の上に大きなフォアグラが乗っており、煮詰めた赤ワインソースの酸味がフォアグラから滴る脂と絶妙にマッチしています。お料理の説明も「こちらのお肉は雌の牛のみ使用しておりまして、○才までの若い牛を…」と、丁寧にしてくださるのですが、目の前のお肉に釘付けで全然内容は覚えていません。(笑)
年末年始など、会食が多い時では役員は週に数回、こちらのお店を利用することになります。毎回このメニューではさすがに胃がもたれるのでは…とお思いかもしれませんが、そこは私達秘書が、フレンチが続かないように会席と予約を交互にしたり、レストランのマネージャーも状況を把握してくださって、メニューを変えてくださったりしています。
お客様のご要望がない限り選びませんが、なんと糖質制限コースなるものまで用意されているのです。
メインディッシュもいただき、そろそろお腹いっぱいになってきました。メインの後のお楽しみ、デザートなどについては後編でご紹介します。
秘書のみなさん、今日もお疲れ様です!
金融、不動産業界にて秘書として勤務してきました。趣味は旅行と寝ること食べること!
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