秘書としてマスターしたい!お祝いのお花に付ける「立札」のルールとは?

秘書のみなさん、こんにちは!

4月の人事異動の時期が近くなると、お祝いのお花を贈る機会も増えるのではないでしょうか。
会社の代表として上司がお花を贈る場合、秘書としては予算内で最大限にお祝いの気持ちが届くようにしたいですよね。
そして、お祝いのお花を贈る時にいつも迷うのが立札に記載する「表書き」ではないでしょうか。「祝 御就任」がよいのか「御就任御祝」がよいのか…。

今回は秘書を悩ます「表書き」について、お花を贈る際に立てる立札や木札への失敗のない書き方をお伝えしてきます!

お祝いのお花に立札をつける理由は?

お祝いのお花に立てる「立札」ですが、これは贈り物をする際に付ける熨斗(のし)と同じ役割をしています。
おめでたい贈り物をする際にも「御祝」や「御結婚御祝」など熨斗紙に「表書き」を入れてもらいますよね。

お祝いのお花の場合には、表書きを立札の中央上部に赤や金字で書きます

現在では印刷することが一般的ですが、手書きが主流だった時代には右上に「のし」と平仮名で書き、その下に送り主の名前、左上に贈り先のお名前を記載していました(縦書きの場合)。

手書きが少なくなるにつれて、立札の書き方も多様になってきているそうですよ。
横書きも一般的ですし、お花の形に合わせて立札の色やフォントを選ぶこともあるようです。

お祝いのシーンでは、立札への表書きを「御祝」と書くのが一般的なのですが、状況に合わせていろいろなパターンがあります。

いろいろなパターンがあるからこそ、いざお花を贈る際に迷ってしまいますよね!

お花の立札に書く「表書き」のテンプレートを一挙公開!

 

では、お祝いのお花を贈る時の状況と、それにマッチした立札への「表書き」を一覧にしてみました。

昇進・就任 「祝 御昇進」「祝 御就任」「御祝」「御就任御祝」
移転 「祝 御移転」「御祝」
上場 「祝 上場」「祝 東証一部上場」「御祝」
お店の開店 「祝 御開店」「オープン御祝」「御祝」
ステージなどの出演 「祝 御出演」「祝 〇〇〇御出演」
誕生日 「お誕生日おめでとうございます」「Happy Birthday!」(横書きで)
創立記念 「祝 創立〇周年」「創立〇周年御祝」

お祝いのお花を贈る際の立札には「御祝」が一般的です。迷ったら「御祝」と覚えておいても良いかもしれません。

「表書き」以外にも立札に入れる内容

ずらりとお祝いのお花が並んだ様子を見ていると、立札に贈り先のお名前を入れている場合と、入れていない場合があることに気がつきます。

その会社の中でご就任なさるのはお一人だけで、だれ宛のお花なのか書かなくても分かる場合には記載しなくても大丈夫です。
ただ、同じ会社の中で社長と副社長が同時にご就任されるような場合には、どなた宛のお花のか分かるように木札に記載しましょう。

立札のスペースは限られていますので、たくさん書いてしまうと文字が小さくなり、見にくくなってしまうというデメリットもあります。
贈り主である上司の名前を目立たせる意味でも、情報過多にならないように気を付けるのも大事かと思います!

ただし、お店のオープン時にお祝いとしてお花を贈る場合には、しっかりと贈り先の屋号を立札に記載したほうが、通行人の目にも留まり、お店の宣伝にも一役買えると思います。

また舞台などにご出演する方へのお祝いお花の場合にも、どの出演者へのお花なのか記載してあげた方が良いかと思います。

状況と、それぞれの会社のやり方にもよると思いますので、お花を贈る際には柔軟にご対応いただければと思います。

不安なことがあったら花屋さんに聞いてみるのがオススメです。迷ったらお花のプロに教えてもらうのが確かですよね。

秘書としてちょっと迷うお花の場合は……?

上場のお祝いでお花を贈る際に、どこの市場に上場したのかを立札に書くべきかどうか…と迷うことがあります。

会社の好みによりますので正解がないのですが、他の市場から東証一部に上場した際には「祝 東証一部上場」という表書きを立札に書くことが多いように感じています。

今回が初めての上場であったり、東証一部以外の市場への上場の際には、「祝 上場」という立札への記載が無難ではないでしょうか。

また、上記の表にないパターンとしては、お取り引き先の企業で工場が竣工したのでお祝いのお花をお贈りしたいという場合には「祝 御竣工」と立札に記載したり、

何かの賞を受賞されたことへのお祝いのお花には「祝 御受賞」、正式なご就任の前に「就任ご内定のお祝い」への表書きは「就任内定御祝」など立札に記載することもあります。

ただ、これらもすべて「御祝」と立札に記載してお贈りしても問題ないかと思います。

変わり種としては、ボクシングの試合に出場する選手へのお花で、「祈」という文字のみが立札の表書きとして書かれていました。
勝利を祈っているよ!という送り主様からのメッセージがよく伝わりますね。

お花の注文前には、立札の内容を念入りにチェック!

表書きを含めた立札の内容も決まったら、いよいよお祝いのお花の注文ですね。その際にはくれぐれも立札の内容にミスがないようにご注意ください!
立札に記載するお相手のお名前の漢字やお役職名など、おめでたいお祝いの場で誤りがあると大変ですよね。

特に「サイトウさん」「ワタナベさん」など漢字に複数のパターンがある場合、送り先の会社ホームページでお名前を再度確認するなど、注文の前に念入りに立札の内容をチェックすることをオススメします!

状況にマッチした立札と一緒に、素敵なお祝いのお花を贈って、先方に喜んでいただきましょう!

秘書のみなさん、今日もお疲れ様です!

編集長

IT企業での秘書経験を元に2019年にHisholioを立ち上げました。
秘書さんが元気になれる情報や秘書業務に役立つ情報を発信していきます。
Hisholioを通して、秘書のみなさんの能力や成果が最大限発揮され、もっともっと活躍してもらえる世界を創っていきたいです。

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