令和の新秘書像——秘書に女性が多いのは日本だけ!?海外での秘書像もご紹介!

秘書のみなさんこんにちは、ナミコです。

みなさんは「秘書」という言葉で、どんな方をイメージされますか?
知的な感じ?優しそう?

いずれにせよ、女性をイメージされた方が多いのではないでしょうか。
けれど冷静に考えてみると、秘書という職業は男女で表記が違うこともなく、どちらが就いていてもおかしくない上、もちろん男性の秘書もいらっしゃるのはみなさんもご存じの通りです。
また、私は以前に秘書検定の試験会場で男性もお見掛けしたのですが、特に違和感はありませんでした。

ではなぜ秘書という言葉でまず浮かぶイメージは女性のままなのでしょう。
以前は女性の仕事とされ、スチュワーデス、保母、看護婦、という表記だった職業も、今やCA、保育士、看護師、と性差のない表現に置き換わって久しいというのに……。
秘書だけ変わらないのは不思議だと思いませんか?

そこで今回は私なりに考えてみたことと、同僚の男性秘書(アメリカ人)にも聞いてみた結果をまとめてみました。少しでもみなさんの気づきになれば幸いです。

秘書である私が考える秘書のイメージ

秘書の仕事は、みなさんよくご承知の通り多岐に渡りますよね。
臨機応変に、そして同時にいくつもの業務を効率よく行わなければなりません。

その仕事の特性上、同時進行が得意な女性の適性が高いのではないかということ。
また、自分とは違う意見を聞きたくなった時、性別、年齢の違う人に聞いた方がいい案が生まれる可能性が広がるのではないか、ということ。

結果、日本では管理職や役員の男性率が未だに圧倒的に高いため、女性秘書の確率が高いのではないか、と想像しました。
現に、知り合いの女性役員には男性秘書が就いているそうです。

アメリカ人男性から見た秘書のイメージ

さて、アメリカ人の同僚に秘書(Secretary)のイメージを聞いてみると、このような答えをもらいました。

秘書
オフィス内でデスクワークをして、上司である役員に経営面などもどんどんアドバイスするイメージ、たいてい上司のポストに将来就く可能性がある、見込まれた方がする仕事

アシスタント
来客や会議の予定チェック、毎朝ボスのお気に入りのドリンクを用意して、時間になれば迎えに行く、など、一緒に行動するイメージ。

アメリカでも秘書は女性の方が多いけれど、日本ほど圧倒的な人数差はないそうです。
確かに彼はお客様に同行することも、ドリンクを用意することもないので、Secretaryがふさわしいのだな、と改めて納得してしまいました。

彼自身はそもそも先輩の紹介で「バイリンガルの事務員」として入社したそうなので、肩書には何のこだわりもないそうです。
しかし、実際には、上司と共に会議に出席して議事録の作成、資料の英訳や添削、英会話の指導まで、仕事も多岐に渡っています。

そこで、海外のグループ会社で私が「秘書さん」として接している方の肩書を改めて確認してみたところ、なんと全員が「アシスタント」でした!

私のイメージする秘書像は、海外では「アシスタント」という別のお仕事だったようです。
長く同じ会社で働いていますが、今回初めて気づいたことです。

それを踏まえて、秘書とは何か改めて考えました

日本では秘書検定の問題でも、

  • 自分の意見を前面に出す
  • 上司に意見する
  • 即答する

という選択肢はおおむね間違いで、

  • 上司の意向を踏まえて行動する
  • 自分は目立たず、いかに上司の意向を察し、スムーズに仕事をしてもらうか

ということが上手にできるかどうか、が問われる問題が多いように感じます。
こちらに合格した方が秘書道を究めた、とみなされることもあるせいか、日本古来のやまとなでしこの考え方に近いこともあり、日本では女性のイメージが強いのではないかと考えました。

一方、海外における秘書は、ボスの仕事の見習いという位置づけもあり、その立場をずっと続ける方は少ないようです。
日本でも一部の秘書職には同様の位置づけがあるように感じますし、特に士業の方の秘書などは、資格を取るまでの見習い、という認識で男性も多くいらっしゃるようです。

秘書の私たちが、令和の新秘書像を創っていく!

今回ふとしたきっかけで秘書という言葉のイメージを考えてみましたが、環境によってこんなにもイメージが違うとは驚きました。

せっかく男女差もなく、ふさわしい英単語もあるお仕事に就いているのですから、「アシスタント」としてではなく、伝統を守りつつも、時には上司に提言をしたり、業務改革を提案したりと、柔軟な考えで会社や経済の発展に貢献したいと私は思っています。

一方で、もちろん「アシスタント」として仕事をしていきたい方もいらっしゃると思います。
現在の日本では、前述した英語の「Assistant(アシスタント)」と「Secretary(秘書)」の両方の役割が「秘書」という名称に包括されてしまっていることが問題なのかもしれませんね。

令和の新秘書像、みなさんはどうイメージされますか?
そして、みなさんは「アシスタント」と「秘書」どちらに入りますか?そして、今後はどちらの役割を担っていきたいですか?

それでは秘書のみなさん、今日もお疲れさまです。

ナミコ

現在外資系商社にて、社長秘書、総務業務全般を約10年担当
突発的なトラブルすら面白がる前向きかつ好奇心旺盛な性格で、今日も楽しくお仕事中。
日々の気づきの中、秘書のみなさんと共有したいことを発信していきますね。

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