秘書のみなさん、こんにちは!パーソナルスタイリストの藤原ゆかです。
以前の記事では第一印象の大切さと、なりたいイメージは色で演出できるというお話をさせていただきました。
特に秘書という職種は「なんとなくこれが秘書」というイメージが世間的に作られているかと思います。そしてそのイメージというのは、多くの場合がどんな場面でも外さないキチンとした感じ、なのではないのでしょうか。そんな風に勝手なイメージが独り歩きするのも迷惑だな…と感じることもあるかもしれません。でも、それが現実ですよね。
ところで、この見た目は服装だけのことでしょうか?
恐らく初対面で最初に目がいくところはやっぱり相手の顔ですよね。そう考えてみると、みなさんが自動操縦的に毎朝施しているメイクの色も見落としてはいけないのです!
今回はパーソナルカラーを活かしたメイクについてお話してみたいと思います!
目次
ファンデーションはオークルで決まり!?
みなさんはファンデーションの色をどうやって決めていらっしゃいますか?メーカーにもよりますが、カラー展開はだいたい5色前後が多いかと思います。
このすべてをお試しになってから購入していますか?
こんな偉そうなことを言っている私ですが、数年前まで「オークル万能!」と思っていました。誰の肌に乗せてもなんとなくオークルならなじむ!と万能薬みたいに考えていました。
でも、そんなわけありませんよね。周りを見渡してもいろいろな肌の色の人がいるというのに、同じオークルで完結するわけがないんです。ファンデとお肌の色が大きく異なると、首との境目に違和感を感じることはもちろん、色によっては野暮ったく見えたり、顔色が悪く見えてしまうのです。
「オークル万能!」と思っていた私が間違いに気づいたのは、パーソナルスタイリストの勉強をしていた時でした。当時通っていた学校の先生に「藤原さんはファンデの色がお肌の色より少し濃くて、黄色っぽいわね」と指摘を受けたのです。ショックでした。ビックリでした。
ファンデなんて厚塗りさえしなければ、なんとなく馴染んでくるものでしょう、と思っていた浅はかな私でした。
それから、私のファンデ探しの旅が始まります。試供品で試して試して…。時間が経って馴染んだ頃や化粧崩れが起きる時の色合いなども見ていきます。
ようやく出会ったのが、某メーカーのピンク系のファンデでした。
生まれて初めて付けたピンク系は驚くほど肌になじみ、透明感が出て、本来の肌の色を損なわない感じ。
ここが大事なんですよ!本来の肌の色をカバーしすぎるのはNG。それが垢抜けなさを作ってしまうのです。自分の肌の色に合っていないと肌が厚ぼったくみえたり、くすんでみえます。
そうならないためには自分の肌の色を知っておく必要がありますね。
そのアイシャドウ、ブラウンに逃げていませんか?
ファンデの旅が始まると同時に、アイメイクにも疑問が沸いてきました。なぜなら私のヘビロテアイシャドウはブラウン系だったからです。
日本人に比較的多い肌の色はイエローがベースになっているため、黄色と相性の良いブラウン系のアイシャドウを使用している人は多いですね。例に漏れず私もブラウン愛好家でした。
ちなみに私のパーソナルカラーはWinterなので、どちらかというと茶色は苦手なほう。でも、こちらの記事でお話したようにブラウンが苦手な私にも似合うブラウンがあります。
ブラウンの中でもどんなブラウンが似合うのか、それを見つけるためには、ひとつひとつチェックするしかありません。
Spring・Summer・Autumn・Winterの4つのシーズンは大きく2つのグループに分けられます。それがいわゆるイエローアンダートーン(イエローベース)とブルーアンダートーン(ブルーベース)です。
イエローアンダートーンのSpringとAutumnは文字通り黄色がお得意。アイシャドウでいえばかわいらしい黄色はもちろん、オレンジやグリーンなどもお試しいただきたいカラーです。
ブルーアンダートーンのSummerとWinterは比較的どんなブルーもお任せアレ。アイシャドウならブルーやパープルがオススメ。特にパープルは上品な目元を演出してくれますよ。
オフィスシーンにぴったりな落ち着いた印象を与えてくれるブラウンに私たちは頼りすぎかもしれません!
さぁ、ブラウンの呪縛から解き放たれて、もっともっといろんな色を楽しみましょう!
メイクを引き算する勇気
いろいろな色を楽しんでいただきたいのですが、ここで注意するべきポイント。アイメイクも色たっぷり、チークもこってり、リップもこれでもか!?ではもうおなかいっぱいです。
きっとこんな濃厚メイクを目にしたら「引き算することも大事」と感じていただけるかと思います。足していくだけでなく、引いてみるのもテクニック。
以前に転職活動をしていた際、有名なITベンチャー企業の社長秘書というポジションを人材紹介会社から紹介いただいたことがありました。写真付きの履歴書と職務経歴書を提出したところ、応募先企業から「全身が写った写真も送ってほしい」と依頼があったんです。
なんだか怪しい匂いがする…と思いつつ、オモシロ半分でたまたま面接用に撮っていた全身写真を提出しました。その後、なんとか(?)書類選考に通過し面接へと進むことになりました。
面接当日、その企業にお伺いするとそこには濃厚メイクさんが私を待ち構えていたのです。髪は明るめのカラーリングでくるんくるんにカールして、JJを読み込んだ感じのファッション、毛穴なんて元からありませんといわんばかりにキレイに白~いファンデを乗せ、ブルーのアイシャドウ、真紅のリップという装い。
この濃厚メイクさんが面接官の一人として私の向かい側に座りました。お話を聞いているとどうやら秘書さんのようです。今まで私がお会いしてきた秘書の方々とは一線を画すくらい見た目にインパクトのある方でした。
もともと目鼻立ちがはっきりとした華やかな印象の方のようにお見受けしましたが、メイクに使っている色は彼女に似合う色ではなかったのだと思います。妙に浮いたように見えました。
余計なお世話ですが、本来の美しさが活かされていない印象を受けました。
いや、こんな華やか&賑やかメイクを施さなければ、この勢いあるITベンチャーでは務まらないのかと思うと、それだけでなんとなく気持ちが萎えました(笑)
残念ながら!?その企業とはご縁がありませんでしたが、メイクの引き算について十分に学ばせていただきました。
魅力を引き出すためには緩急が必要です。魅力的な大きな目を引き立てたいなら、リップの色は控えめに、ぷっくりとした口元がチャームポイントなら、チークはあっさりにするなど、引き算を考えてメイクすることが大事!
パーソナルカラーを活かして、秘書としての美しさを底上げ!
いかがでしたでしょうか。
パーソナルカラーは洋服だけでなく、メイク選びの際にも重要な役割を果たします。自分の良さを最大限に活かせる色遣いをマスターしたいですよね。
今回は以下のポイントをご紹介しました!
・アイシャドウはブラウン系だけでなく、ご自身のパーソナルカラーをぜひ取り入れてみて!
・アイシャドウ、チーク、リップなどすべてに全力投球のような濃厚メイクではなく、引き算メイクを意識して!
パーソナルカラーを取り入れたステキ秘書さんで頑張りましょう!
秘書のみなさん、今日もお疲れ様です♪
藤原 ゆか
リクルートスーツを着るのが死ぬほどイヤで、大学卒業後「カナダへ語学留学」を隠れ蓑に1年半ほど日本を離れる。帰国後、広告代理店に就職し、音楽関連の販売促進部に配属。
その後、FMラジオ局、化粧品会社などの広報を経て、ベンチャー、老舗企業の社長秘書を10年経験。
現在はパーソナルスタイリスト、コラムニストとして活動中。
Embellirアンベリール
https://www.embellir-fashion.com/
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