見た目が9割!?秘書なら気を付けたい外見のルール!

秘書のみなさん、こんにちは。藤原ゆかです。
みなさんは上司の大事なお客様と接する際、何に気を遣っていらっしゃいますか?

前回の記事では黒・白・グレー・ネイビー・茶色などのベーシックカラーにもパーソナルカラーが存在するというお話をさせていただきました。
今回の記事ではアメリカ大統領選や、私のクライアントのキャリア女性の実例も交えながら

ベーシックカラーを味方にして、洗練された秘書に!

ベーシックカラーはスーツやアウター、バッグなどの小物に多く用いられていますよね。

例えば、スーツをお召しになっているだけでもキチンと感は演出できます。
でもベーシックカラーを基調にしたスーツはともすれば地味になったり、老けて見えることもあります。
色によって「このスーツを着るとなんだか顔がくすんでみえる!?」なんて感じたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

せっかくスーツを着てキチンと感を演出しているのに、こんな風に感じてしまうことがあるなら、なんてもったいないことでしょう。
控えめで落ち着いたベーシックカラーを味方につけて、清楚で洗練された知的な要素も印象に加えたいところです。

秘書とは、社長や重役のそばにいることで自然と目につきやすい存在。
外部からみた秘書のみなさんの(第一)印象はとっても大事なんです!

秘書ならば押さえておきたい!メラビアンの法則

最近ではドラマ化もされた、『人は見た目が9割』というベストセラー書籍をご存知でしょうか。
その中で「メラビアンの法則」というものが紹介されています。

メラビアンの法則では、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかについてこのように説かれています。

外見 55%
声の調子・話し方 38%
話の内容 7%

言葉が伝える印象より「外見」と「声の調子、話し方」の印象のほうがはるかに上回り9割を超えるという結果に。
しかも外見から与える印象は半分にものぼります。影響ありすぎてなんだか怖いですよね……。

でも!言い換えると見た目の印象をちょっと変えるだけで好印象に早変わりってことではないでしょうか。
それは、実は結構カンタンなことかもしれません。

その方法のひとつとして、ご自身のパーソナルカラーをお知りになるということを秘書のみなさんにオススメしたいのです。

アメリカ大統領選は、色が勝敗を分けた!?

1960年、カラーテレビの普及で選挙のPRにテレビを活用する政治家が増えました。
ケネディは濃紺のスーツ、白シャツ、赤のネクタイというコーディネートでブラウン管越しの国民に訴えます。
想像するだけでもパリッとメリハリの効いた色使いであることが分かりますよね。

対するニクソンは薄茶色のスーツに白シャツ
この薄茶色が顔映りを悪くし、覇気のない印象を与えてしまったんだとか。
(薄茶色でもよいのですが、ニクソンのパーソナルカラーではなかったのでしょう)
それが得票数に大きく影響し、敗戦したひとつの要因だといわれています。

そしてケネディ大統領が誕生してから、政治家はパーソナルスタイリスト(カラーリスト)を抱えたんだそうです。
この結果を重く受け止めた証拠ですよね。

色だけがもたらした勝利とはいえませんが、色が後押ししてくれたというのは言うまでもありません。
このことからもわかるように、ご自身をどう見せたいのか、色の工夫次第で良くも悪くも変えられるってわけです。
色ってホント不思議ですよね。

最年少で管理職に就いたキャリア女性のお話

ここで私の体験談をひとつお話しいたします。
以前お会いしたクライアント様は37歳という若さで管理職に就かれた、テキパキとした印象のキャリア女性

この方に「どんなふうにご自分を見せたいですか」とお尋ねしたところ、このようなことをおっしゃっていました。

  • とにかく若く見られたい!
  • でも女性だからと言って下に見られたくない
  • だから、キリッとした印象に見せたい

私はこの言葉を聞いた時、少し違和感がありました。
管理職としてのご自身を気に入っているかと伺ったところ、仕事や職場に満足していてもっとキャリアを積んでいきたいともおっしゃっていました。

これほどまでの覚悟があるのなら、見かけだけの若さにこだわる必要があるのでしょうか。

秘書のみなさんはどう思われますか?
もしかしたら、このクライアント様と同じように秘書室リーダーのポジションにお就きになっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

秘書さんも、若く見せることだけが重要ではない

「若く見える」と「幼く見せる」は同じように聞こえますが、その性質は全く異なります。
若く見られることは一つの才能と言えるでしょう。
老け込まない気持ちを持ち続けているからこそ若々しくいられるのです。

でも、あえて幼く見せるためにこのようなことをしていると、ご自身の価値を下げることにもなりかねません。

  • ビッシリ前髪を作る
  • 妙な茶髪にする
  • 年齢と合わないブランドの服を着る
  • 流行だからと自分に似合わない色のものを身につける

いまの自分を生きていない……そんな感じを受けるかと思います。

カラーコーディネートはご自身の役割に応じて

さて、先ほどのクライアント様は総務部長というポジションとのこと。
お仕事が秘書のみなさんなら、このクライアント様が担当されているような業務もイメージできるのではないでしょうか。

社員が困っていれば率先して手を差し伸べる、そんな役割。
ということは、困っている社員が話しかけやすい雰囲気を醸し出すことは重要な要素ですよね。

もともと年齢よりお若く見える方です。
その若々しいところは生かしつつ、女性らしい柔らかいオーラで相談事を受け止め、解決まで導くキリッとした要素も出す。
そんなパーソナリティを表現したカラーコーディネート(色だけでなく全体のスタイリングも)を提案させていただきました。

自分が想い描く秘書のイメージに近づくには……

この記事を執筆しているとき、秘書を取り巻く環境はこのクライアント様と少し似ているのかもしれないと感じました。
ときに社長と社員の架け橋に、社長と役員の潤滑油に。
ときには社外に方々と最初に接する受付嬢に……と様々なシーンで様々な顔を使い分ける秘書。

これらのシーンで共通して持っていたいのは、秘書としての品格や女性らしさ、そして時に社長さえ動かすテキパキさです(笑)。

物事を角が立たずスムーズにこなしていくため、秘書のみなさんも色の効果を利用してみるのはいかがでしょうか。
たとえばパーソナルカラーがSpringの方が黒のスーツをお召しになると、とてもキツく見えたり、険しい印象になることがあります。
今までお召しになっていた黒のスーツからベージュに変えるだけで、親しみやすく柔らかな印象にガラリと大変身!しちゃうことだってあります。

秘書のみなさんが抱く秘書のイメージはどんな雰囲気でしょう。
あなたは、今それに近づいていますか?
あなたが抱くそのイメージも、色で簡単に変われますよ。

それでは秘書のみなさん、今日もお疲れさまです!

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Yuka Fujiwara

藤原 ゆか
リクルートスーツを着るのが死ぬほどイヤで、大学卒業後「カナダへ語学留学」を隠れ蓑に1年半ほど日本を離れる。帰国後、広告代理店に就職し、音楽関連の販売促進部に配属。
その後、FMラジオ局、化粧品会社などの広報を経て、ベンチャー、老舗企業の社長秘書を10年経験。
現在はパーソナルスタイリスト、コラムニストとして活動中。

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