『プラダを着た悪魔』に学ぶ理想の秘書像

秘書のみなさん、こんにちは! Emilyです。

紅葉が美しい季節になりましたね。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……。
みなさんはどんな秋をお過ごしですか?

私は芸術の秋、中でも今年は映画鑑賞を楽しんでいます。
とくにお気に入りなのは『プラダを着た悪魔』という作品です。
実は、Emilyという名前もこの映画からとっているのです。

仕事や恋に奮闘しながら成長していく主人公の姿に共感した秘書さんは、私の他にもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は、働く女性に支持される名作『プラダを着た悪魔』に学ぶ、理想の秘書像について私なりに考えてみたいと思います。
ぜひみなさんにも、秘書という仕事への向き合い方について、改めて考えるきっかけにしてみていただけたらうれしく思います。

『プラダを着た悪魔』のあらすじ

プラダを着た悪魔 感想

まだ観たことがないという方もいらっしゃると思いますので、まずは簡単なあらすじからご紹介します。

作品の舞台はニューヨーク。
ファッションに疎い主人公が、ジャーナリストになるという自身の夢を叶えるためにまず飛び込んだのが、有名ファッション誌の編集長のアシスタント業でした。

上司である編集長は、業界で絶大な影響力を誇るカリスマ的存在。
その分、仕事や部下に対する態度も厳しく、主人公は上司から突きつけられる無理難題に苦戦します。
ファッションに疎いせいで周囲からも浮いてしまい、なかなか上手くいかない日々。
原因は自身の努力不足であると気づいた主人公は、モードなファッションに身を包むことで覚悟と気合いを見せます。

これを転機に、仕事への向き合い方や周囲からの評価も徐々に変化。
仕事に恋に奮闘する中で、自身の価値観ややりがい、大切なものが何かを見つけ、人生を切り開いていくサクセスストーリーです。

秘書の理想像①自身の魅力を引き出す身だしなみ

物語の中で大きな転機となったのが、主人公のファッションの変化です。
これは主人公本人の「自信」、そして周囲の人々からの「評価」、その両方に大きな影響を与えました。

ここから私が学んだのは、身だしなみも立派なビジネススキルのひとつであるということです。
上手に使いこなすことで、自信・人間関係・仕事効率など、ビジネスのあらゆる面でプラスに働かせることができます。
秘書にふさわしい服装、求められる格好といっても、それぞれの環境によって千差万別です。
明確なルールがないのが悩ましいところですよね。
もちろん、ビジネスにおける身だしなみのマナーを守ることは大前提です。

だからといって、変化を恐れて毎日同じような服装、目立たないためだけの服装で我慢してしまうのはもったいないと、私は思っています。
単なる通勤服と捉えるか、自身の魅力を引き出す武器と捉えて最大限に活かしていくのか。
それによって、自分自身のモチベーションも、周囲からの見え方も大きく違ってくるのではないでしょうか。

アクセサリーひとつ、服のしわひとつにまで細やかに気を配ったり、相手の感じ方を想像して配慮をしたり、身だしなみに必要なセンスというのは秘書にとっての得意分野でもあると思います。
その感性を存分に活かしながら、誰から見ても「素敵な秘書」を目指したいものです。

秘書の理想像②相手の期待を上回る仕事ぶり

上司による無理難題に翻弄されながらも徐々に成長していく主人公。
物語の中盤には、「ディナーの確認を」との指示に「確認済みです」と即答したり、膨大な量の仕事を終わらせた上で「他に何かご用は?」と余裕の態度を見せたりと、敏腕アシスタントぶりを発揮して仕事の幅を広げていきます。

ここから私が学んだのは、「相手の期待を上回ることが信頼を生む」ということです。
秘書の仕事をしていると、上司からの無茶な頼みにモヤモヤとしてしまうこともありますよね。
でも、難しい要望こそ、応えられたときは相手の期待を大きく上回れるものです。
「信頼獲得のチャンス!」と思えば、より前向きな気持ちで取り組めるかもしれません。

また、日々の小さな積み重ねによっても、信頼を築くことはもちろん可能です。
上司の指定した期日より前に仕事を仕上げて報告してみる、上司の求めることを察して指示される前に自分から申し出てみる、そういった意識をもつことで、上司との信頼関係が構築されていくのではないでしょうか。

「完璧で当たり前」な秘書の仕事。
常に120%の出来を目指すことが、プロの秘書として必要な心構えのひとつなのだと、改めて気持ちが引き締まります。

秘書の理想像③自分らしいキャリア選択

クライマックスに関わるので物語の詳しい説明は控えますが、この映画では登場人物それぞれのキャリアアップについても描かれています。

仕事一筋でその道を極めていく、プライベートの時間も大切にしながら無理のない働き方をする、別の夢に向かって一歩踏み出してみる……。
その全てが正解で、自分自身が自由に選択してよいのだということを、この映画を通して学びました。

結婚・妊娠・出産・育児など、ライフイベントに特に大きく影響を受ける女性は、その分、キャリアに関する不安や悩みも多いと思います。
ですが、今は秘書にも様々な働き方がありますよね。正社員の他にもフリーランスの秘書、在宅やオンライン秘書、派遣秘書など……。
個人のライフスタイルに合わせて柔軟に働ける土壌が整い始めています。

また、秘書の素質とされる「高い人間性やコミュニケーション力」「臨機応変に行動する柔軟性」「マルチタスク能力」などは、この先どんな場面でも活かせる非常に汎用性の高いスキルです。
今後どの道に進んだとしても、きっと大きな糧になると信じています。

向上心と自信を忘れず、秘書としての経験を活かして、より自分らしい人生を模索し続けたいですね。

適性だけが全てじゃない

さて、最後にもう1人、注目したい登場人物がいます。主人公の先輩アシスタントです。
主人公にあれこれ仕事を教えてくれる人物ですが、ミスも目立ち、物語の後半では主人公に実力を抜かれてしまう場面が続きます。

アシスタントとしての適性という点ではいまひとつに思える彼女ですが、ファッションがとにかく大好きで、業界や上司に対するリスペクトは人一倍。
その強い気持ちだけで厳しい世界を生き抜いていく姿が非常に印象的です。

適性がないから、経験がないから、自信ないから、とやりたいことを諦めてしまうのはもったいない!
秘書としてスキルアップしたい人、これから秘書を目指してみたい人、その気持ちがあるのならまずは挑戦してみては?
先輩役の仕事に対するたくましい姿勢は、そんな風に私たちの背中を押してくれるはずです。

秘書としてのロールモデルを決めておくと、目指すべき理想像が見えてくる!

正解のない秘書の仕事だからこそ、目標を見失いそうになることもあるかもしれません。
そんなときにも、自分のロールモデルを決めておくと、目指すべき理想が描きやすくなるものです。
今日は『プラダを着た悪魔』を取り上げましたが、みなさんにも共感できるポイントはありましたでしょうか。

人生の主人公は自分自身。これからもみなさんらしい、素敵な物語を。

それでは秘書のみなさん、今日もお疲れさまです!

Emily

企業の秘書室に所属し、社長秘書や会長秘書を経験。その後、2023年に独立し、フリーランス秘書へ!働き方やライフスタイルのこと、自分なりの考え方など、企業秘書・フリーランスの両面から幅広いテーマで記事を書いていきたいと思っています!

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コメント

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  • コメント (1)

    • tomoko67jp2000@yahoo.co.jp
    • 2022年 9月 06日

    今日このサイトを見つけて、すごく癒されている外資の社長秘書です。そしてやはり!この映画好きな秘書の方いらっしゃるのだな、と感激。
    映画「プラダを着た〜」は、公開からもう20年近く経っているにもかかわらず、秘書業やってる私のバイブル的映画で、共感の嵐です。
    Emily (っていうか本当の名前はAndyなんだけど、それを上司に指摘してしまって周りの空気が凍りつくシーンも面白かった)が失敗したシーンや、ぐんぐん実力を上げていくシーンが見たくて、仕事で落ち込むたびに何度観たかわからない作品です。ちょっと嬉しくなりました。

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