秘書のみなさん、はじめまして! Mikaです。
みなさんの会社では、来客時のお茶出しはどのように対応されていますか?
ペットボトルをお出しするだけの会社も増えているようですが、私の勤務している会社では都度急須で淹れたお茶をお出ししています。
お客様にお出しする一杯のお茶には、来社していただいたお客様にくつろいでいただくための、おもてなしの意味があります。
また、打ち合わせなどが長引いた場合には、会話で乾いた喉を潤すとともに、一息いれて気分転換していただくためでもあると感じています。
そこで今回は、私がいつも気を付けているお茶出しの基本マナーについてお伝えしていきます!
目次
秘書の存在アピールはお茶出しと入退室の時だけ
お客様は上司にご用があって来社されるので、秘書はその「お邪魔にならない」ことが大事ですよね。
私は新人の頃に気配を消しすぎていたのか(?)、存在を気づかれなかったようでお客様が資料を出した手とお茶碗が当たってしまったことがあります。
結果、テーブルの上と資料をびしょ濡れにしてしまいました。
幸い多めに資料をご持参くださっていたので事なきを得ましたが、この失敗を繰り替えさないために以下のようなことに気を付けています。
- 入退室の際には、存在をアピールするように小さくてもよく通る声を意識して「失礼いたします」(私入ります!)と一声
- お茶出しのタイミングで「どうぞ」「こちらから失礼いたします」(私ここにいます!)ともう一声
たったこれだけでも室内に(私がお茶出しに来ました!)と印象付けることができます。
会議や商談が始まっていることもあります。
そのときは、声を出さずに目礼のみでのお茶出しの場合もあるので臨機応変に対応するようにしましょう。
それでもこぼしてしまったら……?
もしもお客様の前でお茶をこぼしてしまったら、まずは丁寧に謝りましょう。
そして、お客様の物が濡れてしまっていないかを確認します。
もし濡れてしまっているようだったら、すぐに拭いてください。
そのあとですぐに新しいお茶を入れ直しましょう。
また、会議室にお茶を運ぶまでにお茶がこぼれてしまうこともありますよね。
このようなアクシデントに備える意味でも、おしぼりやきれいな布巾を用意しておくのがオススメです。
デキる秘書は同席者とコミュニケーションを取る
お茶を出す際には、お客様の役職の高い方から順番に、というのがマナーですね。
でも、いざお茶を出そうとすると「誰がお客様の中で一番偉い人なのかわからない!」という時がありませんか?
私は過去に、マナーに従い応接室の一番奥の上座からお茶を出して、しくじったことがあります。
なんとその日は一番役職の高い方が下座にお掛けになられていたのです。
「なぜそんなことが!?」と後で確認したところ、その方は左利きでお席は左端がお好みとのことでした。
そんなこともあるんですね。
こんな時の対応策はなんだろうと考えました。
テーブルの上に並んでいる名刺を横目で見る、などといろいろと考えましたが、文字が小さいと見えないしイマイチの案でした。
そして、思いついたのです!「そうだ!同席者と協力すればいいのね!」と。
そこで、同席者に「上席の方がだれなのか悩む時は○○さんを見るので目線で教えていただけますでしょうか」と事前に依頼するようにしました。
結果、大成功!失敗を防げるようになりました。
大人数やイレギュラーな場面でも使えますし、同席者とコミュニケーションを図ることもできて一石二鳥ですよ!
新しい茶葉は必ず試飲する
人の好みは十人十色、お茶の種類も千差万別。
多種多様な茶葉があるので、その淹れ方も何通りもありますよね?
私は新しい茶葉を使用する際には、事前に煎出時間や温度などをあれやこれやと試して、一番おいしい状態のお茶をお出しするよう心がけています。
その甲斐もあって、上司や来客の方々に「Mikaさんの淹れたお茶は美味しい!」と言っていただいております。
どの茶葉でも同じ淹れ方をしていたある日のこと。
来客後に上司から「今日のお茶は雑巾を絞ったような味がした」と笑いながらご指摘を受けました。
色は出ていましたが、味がとても薄く飲めたものではなかったそうです。
お恥ずかしい限りです……。
たかがお茶。されどお茶。
「私の大切な仕事、たった1杯でもお茶で喜んでもらおう!」と思いを新たにしました。
少し手間ですが、新しい茶葉は必ず試飲することにより、淹れたての温かいお茶を最後まで美味しく味わうことができるようになるので試してみてくださいね。
秘書のお茶出しはタイミングが重要
お茶出しのタイミングは、お客様が来てすぐではなく、挨拶や名刺交換が終わり着席したころを見計らいます。
すでに会話が始まっている時には、会話を中断させることなくお茶出しができるように心がけましょう。
その昔、「お客様がいらしたらすぐにお茶をお出ししなきゃ!」とノックをして颯爽と入室していた時期がありました。
そんなある時、名刺交換の最中でご挨拶が始まったところなのに、水を差してしまったのです。
まさにタイミングが最悪……。
ご挨拶が終わるのを会議室の端でお待ちしていたため、せっかくの美味しいお茶が冷めてしまいました。
一番美味しい状態のお茶をお出しする上でも、お茶の淹れ方だけではなくタイミングを計ることも重要なポイントだと学んだ出来事でした。
ベストタイミングでお茶を出すことができれば、秘書としての好感度も上がることは間違いありません。
また、会社のイメージアップにも貢献できますよね。
秘書としてお茶出しをワンランクアップ!
ここで私の愛用品のご紹介します。
オススメの茶葉
秘書になってから、たくさんの種類のお茶を試してきました。
自分で購入したこともありますし、いただくことも多いお茶。
「大井川茶園の煎茶(深蒸し茶)」
こちらの茶葉はお値段はお手頃なのに、香ばしく美しい緑色の美味しいお茶が淹れられます。
湯のみ~絵柄で季節感を~
湯呑みはお茶を味わうための道具ではありますが、それとともに四季折々の移ろいやそれぞれの季節が持つ特徴を視覚的にも楽しむことができます。
季節に合わせた絵付けの湯呑みにお茶を入れてお出しして、季節を感じてもらうのも素敵なおもてなしかと思います。
お茶を出した瞬間にテーブルの上が華やぐのでぜひオススメしたいのが「陶あんの色絵付け玉湯呑み」。
春夏秋冬の草花のモチーフを丁寧に手作業で描いているそうで、窯元のこだわりが感じられます。
また、ここまでこだわったら、湯呑みの置き方にも配慮ができると良いですね。
お客様から見て、正面に柄がくるように置きます。
おもてなしの心を込めたお茶を、より一層美味しく味わっていただけるかもしれません。
楽天やオンラインショップでも購入可能なので、季節ごとに揃えてみるのはいかがでしょうか。
思いやりのある対応ができる秘書になろう!
今回はお茶出しの基本となるマナーについてご紹介しました。いかがでしたか?
お客様をおもてなしする心がビジネスシーンではとても重要ですよね。
今回ご紹介した裏ワザを参考に、いつでもおいしいお茶でお客様をおもてなしできるよう準備してみてはいかがでしょう。
お客様が気持ちよく過ごして帰っていただけるように、思いやりのある対応ができる秘書になりたいですね。
秘書のみなさん、今日もお疲れ様です!
テキスタイルデザイナー、営業事務を経験し秘書に転身。
秘書歴は約10年。趣味は韓国アイドルの追っかけ。国内外いかに会社を休まずに推しに会いに行くか模索する日々。ヲタ活を出張手配に活かしています!
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