秘書のみなさん、こんにちは!
上司やお世話になった方が昇進された!
そんな嬉しい知らせが舞い込んで来たら、何かお祝いをしたいと思いますよね。
あるいは秘書であれば、上司の依頼で社外の方への昇進祝いのプレゼントを選ぶ場面も多くあるかと思います。
しかし、昇進祝いのプレゼントにはマナーやタブーとされていることもあるんです。ちょっとしたルールを覚えておけば、上司に恥をかかせてしまうこともありませんし、プレゼント選びもスムーズに進むのではないでしょうか。
今回は、相手の方に喜んでいただける素敵なプレゼントを選びについて考えていきましょう!
目次
そもそも「昇進」って?「昇格」との違いは?
そもそも「昇進」とは、係長が部長になるなど、会社の中での役職や立場が上がることを示しています。
一方「昇格」とは、社内だけで運用されている「職能資格制度」と呼ばれる、能力を判断するシステムの中での評価があがることを示しています。
さらに、部署や支店等を移動して役職や立場が上がる場合を「栄転」と言います。
「昇格」の場合に「ご昇進おめでとうございます!」などとカードに書いてしまっては嫌味に聞こえてしまうかもしれませんよね。
全て一括りで「昇進」ではありませんので、正しい意味をとらえるように注意をしてください。
秘書が昇進祝いを送るタイミングは?
まず、基本的なプレゼントのマナーについて押さえていきましょう。
昇進祝いのプレゼントをお贈りするのは、正式な就任日後、できるだけ早いタイミングが望ましいです。
内々示や昇進予定の新聞発表などの段階では、万が一変更になってしまう可能性もありますし、正式なご就任日までは現在その職に就いていらっしゃる方がいることも忘れずに。内示の段階で派手なプレゼントをお送りしてしまうと、まるで現職の方の退任を喜んでいるように受け取られてしまうかもしれません。注意が必要ですね。
逆に、正式なご就任日からしばらく時間が経ってしまっては、昇進祝いの意味をなさなくなりますので、プレゼントをお贈りするタイミングには注意が必要です。
特にお贈りする相手が上司の大事な取引先などの場合には、いつも以上にお届けのタイミングに気を配っておきましょう。
目上の方へ、昇進祝いのタブーの品をおさえよう
さて、そこで悩むのが昇進祝いのプレゼントの内容ですよね。昔から目上の方にプレゼントとして贈ることをタブーとされているものがあることをご存知でしょうか。最近では気にする方も少なくなってきましたが、秘書としては絶対に間違いのないものを昇進祝いとして贈りたいですよね。
目上の方にお送りする昇進祝いのプレゼントとして、ふさわしくないものはきちんと頭に入れておきましょう。
昇進祝いの贈り物としてNGな品
腕時計・万年筆・カバン
インパクトもあり、進学や就職のお祝いのプレゼントとして定番なのですが「より勤勉であれ」という意味があるため、目上の方にはふさわしくないとされています。ただし、置時計は昇進祝いのプレゼントとしてOKです。
靴下
いくつあっても困らないし、さまざまなブランドから商品も数多く出ているし、値段も手ごろ!と良いこと尽くめなのでついプレゼントとして選びがちですが、足元に履くものは「相手を見下す・踏みつける」という意味があるため、ふさわしくないとされています。
同じ理由で玄関マットやスリッパなどの履物も昇進祝いのプレゼントとしてはNGとされています。
お茶
弔事のお香典返しなどで使われることが多いため、弔事を連想させてしまう可能性があり昇進祝いには避けたほうがよいとされています。お茶がお好きと聞いたのでぜひ送りたいと考えているであれば、茶器と一緒にセットでお贈りするとよいですよ。
クシ
お贈りするのが女性の方であればついプレゼントとして選んでしまいそうなクシですが「九=苦、四=死」を連想させるため、これも昇進祝いにはふさわしくないとされています。
商品券などの金券
目上の方へお贈りするのは避けたほうが賢明というのが通説です。
しかし、単なる商品券・金券ではなく、イベントなどの体験型ギフトチケットなどはプレゼントとしてもOKです。
では、どんなものを昇進祝いとして贈るのがよいの?
それでは、昇進祝いとしてタブーの品を理解したところで、実際にどんなプレゼントを選べばよいのか考えていきましょう。
キーワードは「相手のことを考えてプレゼントを選ぶ」です。
どなたにでも喜んでいただける定番商品のプレゼントももちろんよいですが、もしその方がご自身の上司やお世話になった方であるのなら、その方の趣味嗜好について気付いたことはありませんか。
彼氏や彼女、旦那様や奥様、お父様やお母様…身近な方へのプレゼントを探している時のことを思い出してみてください。
長年使い続けていて古くなっていそうだなと感じるものをプレゼントしたり、野球が大好きな彼にはひいきにしているチームのグッズを贈ったり、彼女の誕生石が入ったジュエリーを贈ったり…。
その方の趣味嗜好にあったものを探したり、普段の行動やちょっとした言葉をヒントにプレゼントを選んだりすることってありませんか。昇進祝いのプレゼントも、ぜひそれらと同じような切り口で選んでいただきたいのです。
贈って喜ばれた昇進祝いのプレゼントの例
例えば、お酒が好きな方には特別な地酒やワイン、限定物のビールなどのプレゼントは昇進祝いとしていかがでしょうか。
さらにその方が「夜は妻と晩酌をするのが日課」なんて話をしているのをもし聞いていたとしたら、お酒にぴったりなグラスやタンブラーをペアで揃えて一緒にお贈りすれば、一層喜んでいただけると思います。
激務が続いてお疲れが溜まっていそうだな。…そんな方には、オフィスにもご自宅にも置けるクッションタイプのマッサージ器、アイケア用品やリラックスグッズなどのプレゼントはいかがでしょうか。
運動不足を気にされている方であれば、思い切ってスポーツウエアをお贈りするのも、運動を始めていただけるきっかけになる素敵な昇進祝いかもしれません。
女性の方が「最近肌の乾燥が…」なんてつぶやいているのが聞こえたら、最新の美容家電やブランドの美容アイテムなどもオシャレなプレゼントですね。
動物が好き、アウトドアが好き、という方には、乗馬の体験ギフトなどはいかがでしょうか。
DIYにはまっているという方には、陶芸やガラスづくりなど、普段ご自宅では作れないようなものの体験ギフトなども昇進祝いによいかもしれません。
ネットで「昇進祝い 人気 ランキング」と検索して上位に出てきたものにする…なんて選び方はしないで、ぜひ相手のことを考えてプレゼント選びをしてみてください。自分のことを一生懸命考えてくれたんだな、ということが伝わるとさらに喜んでもらえますよね。
秘書なら昇進祝いを渡す場所やタイミングにも気を付けて!
自分が所属する部署の部長が専務に昇進されるような場合には、部署のメンバーで費用を出し合って昇進祝いのプレゼントを用意するなんていうこともありますよね。数人でお金を出し合えば、高価なものも選択肢となり、プレゼントを選ぶ幅が広がります。
そんな場合には、なるべくお金を出した全員が揃った場でプレゼントを渡せるように工夫してみましょう。また、前任の方が近くにいらっしゃる場合には、ぜひ気遣いを忘れずに。
みんなで準備を進めてはいるけれど、お世話になった方なので別途個人的に贈り物をしたいという場合は、社外でお渡しする、人目につかないところでお渡しするなど、部署内への配慮を忘れずに。
昇進祝いのプレゼントにはこれを忘れずに!
昇進祝いとしてお贈りするプレゼントが決まったら、ぜひ忘れずにご用意いただきたいものがあります。
それは、メッセージカードです。
ほんの一言でかまいませんので、ぜひ手書きのメッセージカードを添えて昇進祝いのプレゼントをお渡ししてください。
そこに、あなたのお祝いの「心」がこめられるのです。
部署のメンバー全員からのプレゼントならば、寄せ書きで1枚のカードにするとよいですね。
代理でプレゼントを用意したとしたら、ぜひあなたの上司に一筆お願いしてみてください。
きっとお相手は、そのプレゼントを贈られたことをより嬉しく思うでしょうし、その昇進の喜びをもっと感じられることでしょう。
それでは秘書のみなさん、今日もお疲れ様です!
元秘書ライターで、秘書歴は10年を越えました。現在は子育てに専念中♪
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